オマリオン星系の戦い

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ドミニオンの侵攻が開始されたころ、これを防ぐために2つの強力な諜報機関が連合して行動した。
ひとつはロミュランのタル・シアー、そしてカーデシアのオブシディアン・オーダーである。
タル・シアーとオブシディアン・オーダーはそれぞれが保有する強力かつ遮蔽装置を備えた20隻の艦隊で
ドミニオンの創設者の本拠地を一挙に叩く計画であった。

当初この計画は順調にいくかのように見えた。途中でドミニオンの艦隊に遭遇せず、本拠地オマリオン星系
へと辿り着いた連合艦隊は遮蔽装置を解除し、いっせいに地表への攻撃を開始した。
ロミュランのデイデリデクス級ウォーバードとケルドン級戦艦というアルファ宇宙域における強力な宇宙艦による
艦隊の攻撃とあってその攻撃はすざまじく、一撃で地殻の30%が破壊された。

だが、この攻撃をうけても地表の生命反応の数は変化しなかった。艦隊がその異常に気がついたときには
すでに遅かった。一斉に現れるドミニオンの攻撃艇、その数150隻。連合艦隊の攻撃は創設者が送り込んでいた
ロミュランのタル・シアーの士官の変装をしていたスパイにより筒抜けであった。ドミニオンの攻撃により
連合艦隊は壊滅し、アルファ宇宙域にその名を轟かせていた2つの巨大な諜報機関も壊滅した。
これにより創設者はドミニオンの侵攻にとって最大の障害と考えられていたものを取り払うことができたのである。

圧倒的に有利な立場にあったものが情報戦により敗北を喫したといえばミッドウェー海戦が挙げられるだろう。
ハワイ真珠湾攻撃にてアメリカ海軍の主力の戦艦群を壊滅させた日本海軍はその後、戦況を優位に進めていた。
そして日本軍はアメリカとオーストラリアの連携を分断し、太平洋の制海権を得るためにミッドウェー攻撃を
決定し、連合艦隊における主力とも言うべき4隻の正規空母を中心とする艦隊を派遣した。
これに成功すればハワイへの本格的な攻撃も可能となり、太平洋における制海権をにぎる上で
非常に有利な立場にたてるはずであった。

だがアメリカ軍は日本軍の無線通信を傍受し暗号を解読することにより日本軍の大規模な作戦があることを
掴んでいた。目的地も候補地であったミッドウェーから嘘の報告を平文でさせることによりその通信を傍受し、
日本海軍の艦隊本部へ連絡する潜水艦の暗号通信を傍受することにより明らかとなった。そしてそのとおり
ミッドウェー攻略にきた連合艦隊の航空母艦4隻を返り討ちにしたのである。これにより日本軍は第1級の
航空母艦の2/3を失い、また多くの世界でもトップクラスであった多くのベテランパイロットを失ったのである。
艦隊の制空権を確保することが困難になった日本海軍はこの後、今までの快進撃が嘘のような困難な戦いを
強いられることとなるのである。

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