そのままにしておくと・・・・

奥歯()は垂直的な力をほぼ全て受け止めています。
前歯()は軽く触っている程度です。
そしてそれぞれの歯は噛む力、のびようとする力、時間
の均衡している位置で止まっています。

奥歯を失い放置しておくと・・・。




均衡が崩れ上の歯は下に落ち、
後ろの歯は前に倒れてきます。



すると、通常大きな力を受け止めることができない
前歯に力が集中し前歯がすきっ歯、でっ歯になり
且つ、かみ合わせが深くなります。こうなればなる程
修復にかかる時間とお金が増大していきます。
					つまり、歯を失った場合いかに早く、しっかりと修復するかがその後のお口の環境や修復に費やす時間、
					金額を減らす要因となります。選択肢としては入れ歯、ブリッジ、歯牙移植、インプラントなどがあります。
					それぞれの利点、欠点を説明いたします。
入れ歯:

歯を失った場所()に使用する


このようなものを入れ歯(義歯)といいます。

入れ歯は昔からあるものですが、見た目、噛める力の量、他の歯に与える悪影響、異物感、口臭原因、顎の骨が 吸収する等という問題点があります。唯一隣接する歯を削らなくてよい事が利点となります。では、それぞれを 簡単にご説明いたします。 見た目  :入れ歯には金具のフックがあり明らかに入れ歯をしているのがわかります。 (保険外で目立たないフックがあります。)
噛める力の量:ご自分の歯で噛める力が100とした場合、完璧な設計をしてもその30%の力でしか噛めません。 だからお肉などが噛み切れないという意見がでてきます。
他の歯に与える悪影響:

噛むと緑矢印のご自分の歯(骨で支えられている)は約0.2mm沈みます。黄色矢印の入れ歯(歯茎(歯肉) で支えられている為)は約2mm沈みます。つまり入れ歯の方が約10倍沈む為、フックを掛けられている歯が 噛むたびに→の方向に揺さぶられます。 入れ歯自体が抜歯装置のような働きをするのです。 当然時間がたてばフックを掛けられている歯はグラグラになりその歯を支えている周囲の骨が吸収し抜歯 を余儀なくされます。 抜歯後は1本増やした入れ歯を再度つくり直してまたフックを掛けた歯がダメになっての繰り返しです。 異物感:     人体のなかで口の中は非常に繊細です。例えば髪の毛は1本入ってもとても嫌な感じが した経験があると思います。よって髪の毛よりもとても大きな入れ歯は異物感が大きな  ものとなります。 口臭:      入れ歯は歯茎の上に乗っている為どうしてもその間に雑菌が繁殖し、その雑菌がガスを  だすため口臭の原因になります。
顎の骨が吸収する:経年的に、入れ歯を入れている場所の骨は吸収し3〜5年経過すると入れ歯が合わなくなり  作り直さなければなりません。特に下顎の奥歯は顎の形が滑り台のように斜めになっている 為非常に不安定なものになります。
ブリッジ

歯を失った歯を失った()時



隣の2本の歯を筒状に削り(



その2本を土台として歯の形をした
3本の金属の塊を装着するものを
ブリッジといいます。
ブリッジも昔からあり、利点として噛める力の大きさ、異物感、欠点として見た目、 健康な歯を大量に削る、土台の歯に過大な力がかかる、欠損している場所の骨が吸 収していくといったものがあります。
利点   噛める力の大きさ:ご自分の歯で噛める力が100とした場合ブリッジは70%の力で噛むことができる為噛むことに違和感は ほとんどありません。 違和感 :元々あったご自分の歯の形に近いため、違和感はほとんどありません。 欠点 見た目 :金属色。(保険外ですと白くきれいなものもあります。) 健康な歯を大量に削る: 前ページ中図のように健康な歯でも筒状に削らなくてはなりません。歯は3つの層により 成り立っています。(表層からエナメル質、象牙質、セメント質の順) 表層のエナメル質は非常に固く、虫歯菌に対する抵抗性も強いのですがセメント質以降は 神経と細かい細管でつながっていて神経への感染、虫歯菌に対する抵抗性の減少などリス クが高くなります。よって筒状に削ることによりみすみす虫歯菌が滲入しやすい環境をつ くることになります。ですからどうしてもブリッジにしなくてはならない場合は保険のも のは避けた方がよいでしょう。(実際保険のブリッジのほとんどの土台となった歯はかぶ せ物とご自分の歯の隙間が大きいため細菌が滲入してしまい、健康だったはずの土台の歯 がだめになっている事が多いからです。) 土台の歯に過大な力がかかる: 歯にはそれぞれ役割があります。例えば上図の前から6番目の歯だと平均70kgの力で噛 みます。手前が40kg、後ろが60kgです。つまり合計170kgの力を40kgと60kgの 能力の歯で支え続けることになります。過重負担です。 欠損している場所の骨が吸収していく: 歯は周囲の顎(あご)の骨により支えられています。適度に噛み刺激が加わることでその 顎の骨の位置は維持されています。歯を失った場所の骨は刺激がなくなるため吸収しはじ め、いずれブリッジがダメになった場合の選択肢を減らす上、支える骨が少なくなるため 選択したものの固定度が低下します。 歯牙移植: 移植した歯の成着度は年齢や形態に左右されやすく不安定なため、高額な金額にしては成 功率に問題があります。また、成着した場合も骨と癒着したり単独で噛ませられるかなど の不安定さがあります。
  				インプラント:
				右図のように歯を失った場所に人工の歯の根を作り、
				同じようなかぶせ物を入れたものをインプラントと言います。
				インプラントは上にご自分の歯と太古に石でできた人工の歯  
				根が発掘されたり、サファイアを使用したものなど 歴史があ			   
				りますが、現在	使用されている形態になったのは1960年代に
				Dr.Branemarkにより発表されたインプラントからとなります。		   
				それからインプラントに付随する骨移植、歯肉移植、再生医療等様々な		   
				研究が繰り返されてきました。		   
				更にここ10年で飛躍的にその技術が改善され、長期予後の安定した		   
				治療として広く一般社会に受け入れられるようになりました。		   
				しかしその反面安易な気持ちや知識でインプラント治療を行って		   
				いる歯科医師が増えているのも事実です。そこで当院では正確な		   
				知識を提供していきたいと考えております。
				インプラント治療の利点としては噛める力の大きさ、異物感、見た目、他の歯に負担をかけない、欠点としては
				高額手術が必要、期間(上の歯は6か月、下の歯は3ケ月)かかるということです。

				利点:
				噛める力の大きさ:ご自分の歯で噛める力が100とした場合インプラントは95〜100%の力で噛むことができる為噛
		  				  むことに違和感はほとんどありません。
異物感:元々あったご自分の歯の形に近いため、違和感はほとんどありません。
見た目:ご自分の歯よりも奇麗になります。
他の歯に負担をかけない:入れ歯のようにフックを掛ける歯に負担をかけることもブリッジのように隣の 歯を削ることもありません。 欠点: 高額:保険外治療のみとなります。
手術が必要:1〜2時間の手術が必要ですが術中の痛みはありません。術後の腫れ、痛みは1割程度の方に       おこりますが痛み止を処方致しますのでご安心ください。 期間:上の歯は骨がやわらかいためインプラントと骨が結合するまで6か月かかります。下の歯は3ケ月です。     その間は月1度清掃に来ていただくだけとなります。  インプラント治療の成功率に関する報告は多数ありますがどの報告も95%前後となっています。 では、何をもって成功とするか。つけば成功ではありません。  2000年までの論文は生存率といわれるもので%を報告しているものが多数でした。生存率とは簡単  にいうとグラグラでも取りあえずついてる%です。そこで1985年Zarb&Albrektsonにより成功基準  というものが発表されました。その後複数の研究者が独自の成功基準を報告しましたが現在でも多  くが85年の成功基準によって%をだすことにより成功の基準がが統一化され始め、その%の信頼度が  あがりました。そして現在上の奥歯で90%前後下の前歯で98%前後、全体で95%前後の成功率という 報告が多くなりました。ここで重要なことはこの%は歯周病療やインプラント術式をしっかり行った  上での%ということです。よって現状の日本ではこの数字より低い%であると思われます。  体の1部になる大切な治療なので安いところを選ぶとか経験がありそうだからで選ぶ事は非常に危険なことです。  近年あるインプラントメーカーが骨にすぐに(1か月)に結合するインプラントを発売しました。導入  している医院が急増しているようです。  術者もインプラントが骨と結合しないことが極端に少ないため、リスクを回避できます。また短期間で  ほぼ確実に骨と結合するため患者様からの評判もいいようです。しかし、当院では使用しません。  理由はそのインプラントの表面の性状にあります。2000年前後の文献でその性状をもったインプラントが  2〜3年予後の成功率が極端に悪いという多数の報告があるからです。  細菌感染した場合極端に骨が吸収しインプラントがダメになるだけでなく骨がなくなるため再インプラント  ができなくなります。更に2008年の文献でもその表面性状をもったインプラントが5年経過後に喪失する%が 高いという文献がでています。  要するにつくだけのインプラント治療は簡単ですがそれが目的ではないということです。  現在インプラント体の種類は100種を超えています。しかしインプラント治療においてインプラントの種類の  選択以上に重要なことは術前の診査診断です。  そのためにはインプラントを入れる前の歯周病治療をしっかり行いインプラントを入  れた後の清掃のし易さを想定し、環境を作ること、そして土台となる骨がしっかりした状態のところにイン  プラントを入れることが重要です。インプラントを入れた後は清掃できることが長期に使用できる鍵となります。 よって清掃状態が改善されない方にインプラント  治療は行えません。   歯がダメになり抜歯して同時にインプラントを入れることがあります。でもそれはよほど条件がそろった時のみ  有効なのです。ほとんどの場合は3ケ月程度骨がしっかりしてくるのを待って入れます。それは入れた後の清掃 環境や成功率が向上するからです。  できないのではなくやらないのです。どうせやるなら早く短期間にという気持ちも充分わかりますし、術者側も 結果が同じならその方が楽です。 医療でも良い結果を求めるのに安易な方法はありません。 当院では患者様の為に最善を尽くしてお待ちしておりますのでご相談ください。
  当院長症例










初診時かぶせ物が取れて来院されました。 検査をし(→)に亀裂線(ヒビ)が認められましたが、予後不良が予測されたため話し合い の上、保険治療にてかぶせ物をしました。 約1年後に同部に違和感を感じたとの事でレントゲンを撮影したところ、亀裂線の周囲の骨が 溶け()、保存不可能な状態が確認できました。  患者様にはお話済みであった為、抜歯しインプラント治療を行いました。このケースは様々な 条件をクリアしていたため、抜歯と同時に  インプラント治療を行いました。経過は非常に良好です。    講演・プレゼンテーション集(当院院長)
当院長症例


初診時:下顎左右奥歯を無くし長い間取り外し式の保険外の入れ歯をいれていましたが、噛めない、歯茎が痛い、 そして外見的にみっともないとおっしゃっていました。(左図) 下顎の左右奥歯6本分に4本のインプラント治療をおこないました。(右図) 長年悩んでいた取り外しの煩わしさがなく、何でも噛める、そして見た目が自分の歯のようで夢のようです。 とてもうれしいとおしゃっていただいています。 当院長症例


初診時に前歯がグラグラするという主訴で来院された方です。清掃状況が悪く中等度の歯周病の) うえ歯を数本なくしていました。(左図 この方は全体的な歯周病治療からはじまり、歯茎の状態が改善してから下顎の左右奥歯4本に4本の インプラント治療を行いました。 保険治療でできるところは保険治療で行いました。歯周病の状態が改善し見た目もよく何でも噛め ると喜んでいただいております。 当院長症例

治療虫歯の位置等の検査1

レントゲン検査

オーダーメイドの手術用器具作成

CTスキャンからの解析検査
2style.net