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[今月] [目次]
1998/7/05(日) いつの間にか、今年も半分終わってしまいましたね。年度始めが4月のせいか、7月で半分という感覚があまりないのか、毎年いつの間にか過ぎていくのですが、あらためて考えるとなかなか感慨深いです。
1998/7/11(土) ここのところ、天気の日と雨の日が一日おきにやって来ます。で、今日は朝方雨で、一日はっきりしない天気でした。
1998/7/22(水) 11日に話題にした胡蝶蘭が、昨日やっと全部しぼみました。ここ2〜3日で、札幌も日中はすっかり夏らしくなっています。家々の庭先では、アジサイ、ユリ、コスモス、マリーゴールドなどが咲き出しました。夏が短い分、夏の花と秋の花がほとんど同じ時期に一斉に咲き出す、百花繚乱の様相を呈しつつあります。
1998/7/30(木) 「また、独り言と、ため息が出ているよ」と、仕事中に隣に座っている同僚から指摘を受けました。自分ではまったく気が付いていませんでしたが、今日は、1分間に1回くらいの割合でため息を付いていたうえに、独り言の頻度も上がっていたようです。
物心ついたときから一人っ子の鍵っ子で、外で友達と遊ぶよりも、家の中で本を読んでいる方が好きだった私は、精神的にプレッシャーがかかったり、肉体的に疲れているときなど、かなり「独り言」を言うことが多いらしいのです。“らしい”というのは、自分では全く意識していないからで、独り言を言った直後に他人から指摘されても、「え、そんなこと、いってたの?」の状態におちいってしまうほどです。
でも、やっぱりまずいかなあ。さすがに、疲れているのは確かですから。今月の積読本と積聴CDは半端な数じゃありません。ひたすら、家と会社を往復して、家にいる時間はほぼ睡眠時間になってます。おかげで、HP用の原稿だけは、休み時間や休憩時間などを使って、時間を盗むようにして書いていますが、ネット・サーフィンの時間までは、さすがに確保をしかねています。
1998/8/13(木) 一昨日から、頭の左側に妙にちくちくと針で刺されているような痛みが続いたので、昨日医者に行きました。そうしたら、皮膚科に回されて『帯状庖疹』という診断をされました。
1998/8/23(日) 疱疹の色もほぼ取れて、まだ左目は見えませんが、瞼は半分くらい開くようになりましたから、一見したところは帯状疱疹とはわからなくなりました。ただし、色が取れただけでまだ腫れているし痛みもあります。それでも、いよいよ明日からは職場に復帰します。
ところで、病気が酷かった最初の1週間は、音を聞くと頭痛がしたので音楽が全然聴けなかったし、テレビも見られませんでした。まあ、ほとんどの時間は寝ていたんですが、たまたま目が醒めている時間は、そんなわけで片目で読書をしていました。ただし、長編小説や新しい本は読む気がしなかったので、中学や高校時代の愛読書のうち、詩集とか短編集を引っぱり出して読んでいました。
知っている方も多いと思いますが、アンブローズ・ビアスは1842年にアメリカのオハイオ州で生まれ、1913年の秋、革命さなかのメキシコにおもむいて行方不明になった、アメリカの短編小説家です。アメリカを代表するという作家ではありませんが、『悪魔の辞典』によって一部に熱心な読者を持ち続けている作家です。
ビアスが『悪魔の辞典』を発表しはじめた1870年から19世紀末にかけては、アメリカ史の上でも最も恥ずべき時代と言われ、政界は腐敗堕落し、不正事件が絶えなかった時代です。このへん、現在のどこかの国と重なる感じがしないではありません。
自由(liberty n.)想像力の所有物の中で最も貴重なものの一つ。この辞書が“悪魔”の辞書でありつづけるために、私たちには今、何ができるのか、真剣に考えるときが来ているのかもしれません。 1998/8/29(土) 死者が出るほどの大雨で、今週も大変な週でしたが、札幌近辺ではここ何日間か、お隣の小樽市でヒグマが出没したということが、ちょっとしたニュースになっています。
実は、このニュースを聞いたとき、私はヒグマの方に同情してしまいました。なぜなら、ヒグマが民家の方に降りてくると言ったら、よほどのことだからです。
「自然との共存」という言葉がよく使われます。共存するということは、別の言い方をすれば、互いにリスクを背負い合うことでもあります。確かに人間にとってヒグマは危険な存在かもしれないけれど、だからといって、簡単に殺してしまってもいいものなのかどうなのか。人間に危害を加えないものは保護して、そうでないものは抹殺するというのは、なにか片手落ちのような気がします。良いところばかりでなく、痛みも分かち合ってこそ、真に共存するということになるのではないでしょうか。 でも、これは何も、自然と人間のことだけではないですね。人間同士でさえ、なかなか「共存する」のは難しいです。出来ないばかりか、殺し合いさえ平気で出来てしまうのですから。 1998/9/12(土) 体調が悪いと、どうしても思考が暗い方へ暗い方へと行きますね。おまけに、世の中のニュースは暗いのばっかりなので、なおさら思考が暗い方に渦を巻いて、堂々めぐりをしているような気がします。 帯状疱疹の治療のために、眼科と皮膚科に週に2回ほど通っていますが、総合病院の中にあるにもかかわらず、お医者さん同志で相談するのかしないのか、それぞれの科で山ほど薬をくれます。おかげで、普段は薬といえばほとんど漢方薬ですましてしまう私は、病原菌より抗生物質で身体がガタガタになっている気がします。一応、胃薬ももらってはいるのですが、口の中が腫れあがって、歯が浮いてしまってます。固いものが噛めないのは悲しいですよ。食事は飲み込むようにして食べてます。甘味以外の味覚も死んでるし……。 今週は、倉田百三の『出家とその弟子』と、宮沢賢治、新見南吉、小川未明の童話集を読みました。久々に読んだら、泣けてしまってまいりました。でも、こういう話で感動できるのなら、まだ大丈夫かな、という気もしています。 1998/9/20(日) はからずも、この日記は傷病記録を兼ねるようになってしまっていますが、今回の帯状疱疹は今までかかった病気の中で、一番たちの悪い病気のような気がして来ました。なにせ、風が当たっても頭痛がひどくなるし、晴れの日には帽子をかぶらないで外に出ると半日気分が悪いしで、散歩もままなりません。会社の行き帰りに道ばたの雑草とご近所の庭の花を眺めるのがせいぜいです。散歩に行きたいよ〜(T-T)。 と、いうことで、仕事以外は家の中で音楽を聴くか本を読むか、ホームページ作りにいそしむという1週間でした。 「雨月物語」は、小学校の4年生の時に少年少女文学全集で子供向きに書き直したものを読んだのが最初の読書体験です。その後、大学生になってから原文を読みました。 |