ポリフォニー 
polyphony


 2本以上の旋律を同時に重ねる、多声音楽のひとつの形式です。
 音楽史上では9〜10世紀ごろから表れはじめ、特にルネサンス時代――15世紀中頃から16世紀にかけては、このポリフォニー音楽の最盛期でした。
 
 私たちが一般に耳にするクラシック音楽(バッハ以降の、18世紀から19世紀にかけての近代の音楽)が、同じ多声音楽でもホモフォニー(fomophony)と呼ばれ、最上部が主旋律として優位を保ち、下の諸声部は和音的な支えの役割を果たすのに対して、ポリフォニー(polyphony)では、それぞれの声部がすべて均等に、互角に絡み合い、全体の音の綾をなしていくもので、どの声部にも主従の関係はありません。従って、ポリフォニーでは各声部の流れに重点がおかれ、ハーモニーはその結果として、従属的に生じるとものと言えます。

 もちろん、ポリフォニーとホモフォニーの区別は相対的なものですから、実際の音楽ではこの二つが適当に入り交じっているのが普通です。ただ、全体的の傾向から、ルネサンス期の音楽はポリフォニーの要素が強く、18世紀以降の音楽にはホモフォニーの傾向が著しいと言えるでしょう。




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