ミサの聖歌 


 カトリックの典礼には、ミサや聖務日課(オフィチウム)などがあり、そこで用いられることばも、ラテン語によることが建て前とされていました(1962年の第2ヴァチカン公会議以後は、各国語による典礼が奨励されています)。
 ミサは、キリストの最後の晩餐を記念し、キリストの血と肉の象徴であるぶどう酒とパンを受けることを中心として執り行われる儀式です。ここでは色々な聖歌や祈祷が捧げられますが、それには、原則として1年間を通じて変わることのない式文=通常文(オルディナリウム)と、クリスマスや復活祭などの特定の祝日に結びついて変化する式文=固有文あるいは変化文(プロプリウム)と呼ばれるものに大別されます。さらに、その各々は、聖歌隊によって歌われるものと、司祭などの聖職者によって唱えられるものとに別れます。
 原則として聖歌隊によって歌われるものだけを、ミサのおりに歌われる順に従って並べてみると以下のようになります。
 [Oが通常文、Pが固有文]

     1.イントロイトゥス(入祭唱)(O)
     2.キリエ(哀れみの賛歌)(P)
     3.グロリア(栄光の賛歌)(O)
     4.グラドゥアーレ(昇階唱)(P)
     5.アレルヤ(アレルヤ唱)(P)
       (トラクトゥス(詠唱)に代わることがある。さらに、セクエンツィア(続唱)が続くこともある)
     6.クレド(信仰宣言)(O)
     7.オフェルトリウム(奉献唱)(P)
     8.サンクトゥス(感謝の賛歌)(O)
     9.アニュス・デイ(平和の賛歌)(O)
    10.コムニオ(聖体拝領唱)(P)

 この中で、ミサ通常文(O)のための五つの聖歌〈キリエ〉〈グロリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈アニュス・デイ〉については、14世紀以後これらをひとまとめにして多声音楽の書法でひとりの作曲家が通作する習慣が一般化し、今日にいたっています。


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 ミサ通常文と訳 


KYRIE

Kyrie eleison,
Christeet eleison.
Kyrie eleison,

キリエ

主よ、あわれみたまえ。
キリストよ、あわれみたまえ。
主よ、あわれみたまえ。

GLORIA

Gloria in excelsis Deo.
Et in ierra pax hominibus bonae voluntatis.
Laudamus te, benedicimus te,
adroamus te, glorificamus te.
Graitias agimus tibi propter magnam gioriam tuam.
Domine Deus, Rex caelestis, Deus Pater omnipotens.

Domine Fili unigenite, Jesu Christe.
Domine Deus, Agnus Dei, Filius Patris.
Qui tollis peccate mundi,
miserere nobis.
Qui tollis peccate mundi,
suscipe deprecationem nostram.
Qui sedes ad dexteram Patris,
miserere nobis.
Quonism tu solus sanctus. Tu solus Dominus.
Tu solus Altissimus, Jesu Christe,
cum Sancto Spiritu,
in gloria Dei Patris. Amen


グロリア

天のいと高きところには神に栄光、
知には善意の人に平和あれ。
われら主をほめ、主をたたえ、
主をおがみ、主をあがめ、
主の大いなる栄光ゆえに感謝したてまつる。
神なる天、天の王、全能の父なる神よ。

主なる御ひとり子、イエズス・キリストよ。
神なる主、神の小羊、父のみ子よ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらをあわれみたまえ。
世の罪を除きたもう主よ、
われらの願いをききいれたまえ。
父の右に座したもう主よ、
われらをあわれみたまえ。
主のみ聖なり、主のみ王なり、
主のみいと高し、イエズス・キリストよ。
聖霊とともに
父なる神の栄光のうちに。アーメン。


CREDO

Credo in unum Deum
Patrem omnipotentem, factorem caeli et terrae,
visibilium omnium invisibilium.

Et in unum Dominum, Jesum Christum,
Filium Dei unigenitum,
et ex Patre natum ante omnai saecula.
Deum de Deo; Lumen de Lumine;
Deum verum de Deo vero;
genitum non factum; consubstantialem Patri,
per quem omnia facta sunt.
Qui propter nos
et propter nostram sautem,
descendit de caelis.
Et incarnatus est de Spritu Sancto, ex Maria Virgine;
et homo factus est.
Crucifixus etiam pro nobis;
Sub Pontio Pilato passus et sepultus est.

Et resurrexit tertia die secundum Scripturas;
et ascendit in caelum; sedet ad dexteram Patris;
et iterum venturus est
cum gloria judicar evivos et mortuos;
cujus regni non erit finis.

Et in Spiritum Sanctum,
Dominum et vivificantem;
qui ex Patre Filioqe procedit.
Qui cum Patre et Filio simul adoratur
et conglorificatur,
qui locutus est per prophetas.
Et unam Sanctam Catholicam
et Apostohcam Ecclesiam.
Confiteor unum Baptisma
in remissionem peccatonlm
et expecto resurrctionem mortuomm,
et vitam ventui saeculi. Amen.

クレド

われは信ず、唯一の神、全能の父、
天と地、目ゆるもの、
見えざるものすべての造り主を。

われは信ず、唯一の主・
神の御ひとり子・イエズス・キリストを。
神はよろず世のさきに、父より生まれ、
神よりの神、、光よりの光、
まことの神よりのまことの神、
造られずして生まれ、父と一体になり、
すべては主により造られたり。
主はわれら人類のため、
またわれらの救いのために、
天よりくだり、
聖霊により処女マリアより
御からだを受け、人となりたまえり。
ポンシオ・ピラトのもとにて、われらのために十字架に
つけられ、苦しみをうけ、葬られたまえり。

聖書にありしごとく三日目によみがえり、
天にのぼりて、父の右に座したもう。
主は栄光のうちに再び来たり、
生ける人と死せる人とを裁きたもう、
主の国は終わることなし。

われは信ず、主なる聖霊・
生命の与えぬしを、
聖霊と父と子よりいでて、
父と子とともに
拝みあがめられ、
また予言者によりて語りたまえり。
われは一・聖・公・
使徒継承の教会を信じ、
罪の許しのためなる
唯一の洗礼をみとめ、
死者のよみがえりと、
来世の生命とを待ち望む。アーメン。


SANCTUS

Sanctus, Sanctus, Sanctus,
Dominus Deus Sabaoth.
Pleni sunt caeli et terra gloria Tua.
Hosanna in excelsis.

サンクトウス

聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
万軍の神なる主。
主の栄光は天地にみつ.
天のいと高きところにホザンナ。


BENEDICTUS

Benedictus qui venit in nomine Domini.
Hosanna in excelsis.

ベネディクトゥス

ほむべきかな、主の名によりて来たる者。
天のいと高きところにホザンナ。


AGNUS DEI

Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,
miserer enobis.

アニュス・デイ

世の罪を除きたもう主よ、
われらをあわれみたまえ.

(日本司教団典礼委員会 ミサ通常文より)


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