テ・デウム    
Te Deum


 《テ・デウム》は、本来はローマ・カトリック教会の賛歌(賛美歌)のひとつで、『感謝の賛歌』です。伝説によれば4世紀後半に聖アンブロシウス(339?-397)が聖アウグスティヌス(354-430)に洗礼を授けた折りに、霊感を得た二人が、どちらかともなく一句ずつ交互に歌ったものとされています。
 中世以来、主日祝日の聖務日課の朝課(夜明けのお務め)などの中で歌われていますが、17世紀から18世紀にかけて、特別な機会に神に感謝を捧げるための国家的な慶祝行事の音楽として、多くの作曲家によってトランペットやティンパニを伴う華やかな多声楽曲として作曲され、特に戦勝や講和条約の締結などの式典のために演奏されました。


 
Te Deum テ・デウム
 
Te Deum laudanus: 天主にまします御身をわれらたたえ、
Te Dominum confitemur. 主にまします御身を讃美し奉る。
Te aeternum Patrem 永遠の父よ、
omnis terra veneratur. 全地は御身を拝みまつる。
 
Tibi omnes Angeli, なべての御使いら、
tibi caeli et universae Potestates: すべて御国の民、よろずの力ある者、
Tibi Cherubim et Seraphim ケルビムも、セラフィムも、絶間なく
incesabili voce proclamant: 声高らかに御身がほぎ歌をうたいまつる。
 
Sanctus: Sanctus: Sanctus 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
Dominus Deus Sabaoth. 万軍の天主、
Pleni sunt caeli et terra 天も地も、御身の栄えと
majestatis gloriae tuae. 御霊感に満てりと。
 
Te gloriosus Apostolorum chorus: ほまれにかがやく使徒のむれ、
Te Prophetarum laudabilis numerus: ほめたとうべき預言者のあつまり、
Te Martyrum candidatus laudat exercitus. 潔き殉教者の一軍皆もろともに御身をたたえ
 
Te per orbem terrarum sancta 全地にあまねき聖会は、
confitetur Ecclesia: 共に賛美し奉る
Patrem immensae majestatis: 御身限りなき御いつの御父を、
Venerandum tuum verum, et unicum Filium: いとたかき御身がまことの御独り子と、
Sanctum quoque Paraclitum Spiritum また慰め主なる聖霊と。
 
Tu Rex gloriae, Christe. 御身、栄えの大君なるキリストよ、
Tu Patris sempiternus es Filius. 御身こそは、聖父のとこしえの聖子、
 
Tu ad liberandum suscepturus hominem, 世を救うために人とならんとて、
non horruisti Virginis uterum. おとめの胎をもいとわせ給わず、
Tu devicto mortis aculeo, 死のとげにうち勝ち、
aperuisti credentibus regna caelorum. 信ずる者のために天国を開き給えり。
 
Tu ad dexteram Dei sedes, 御身こそは、天主の右に坐し、
in gloria Patris. 御父の御栄えのうちに、
Judex crederis esse venturus. 裁き主として来りますと信ぜられ給う。
 
Te ergo quaesumus,tuis famulis subveni, 願わくは、尊き御血もてあがない給いし
quos pretioso sanguine redemisti. しもべらをたすけ給え。
Aeterna fac cum sanctis tuis 彼らをして諸聖人と共に数えらるるを
in gloria numerari. 永遠の栄えのうちに得しめ給え
 
Salvum fac populum tuum Domine, 主よ、御身の民を救い、
et benedic hereditatituae. 御身の世継ぎを祝し、
Et rege eos, かれらを治め、かれらを高め給え。
et extolle illos usque in aeternum. 永遠にいたるまで。
 
Per singulos dies, benedicimus te. われら、日々、御身に謝し、
Et laudamus nomen tuum in saeculum, 世々にいたるまで
et in saeculum saeculi. 御名をたたえ奉る。
 
Dignare Domine die isto 主よ、今日われらを護りて、
sine peccato nos custodire. 罪を犯さざらしめ給え。
Miserere nostri Domine, われらをあわれみ給え。主よ、
miserere nostri. われらをあわれみ給え。
Fiat misericordia tua Domine super nos, 御あわれみをたれ給え。主よ。
quemadmodum speravimus in te. 御身に依り頼みしわれらに。
 
In te Domine speravi: 主よ、われ御身に依り頼みたり、
non confundar in aeternum. わが望みはとこしえに空しからまじ。
(日本語訳は公教会祈祷文によりますが、各行の意味を合わせるために、一部訳語の順番を入れ替えています)

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