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2000年7月4日(火)19:00
Amusterdam Loeki Staedust Quartet ダニエル・ブリュッヘン Daniel Bruggen ベルト・ドリヴァー Bertho Driever パウル・レーンフーツ Paul Leenfouts カレル・ファン・ステンホーフェン Karel van Steenhoven
アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットの演奏を聴きに行きました。最初のレコード(彼らのデビュー当時は、まだLPレコードの時代でした)から注目していた、驚異的技巧を誇るリコーダー・アンサンブルなのですが、実演に接する機会に恵まれず、今回、kitaraでオランダ年記念行事の一環として行われたコンサートで来道すると知って、本当に嬉しかったです。 アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットは、1978年にオランダで学院に在学中だった、D.ブリュッヘン、B.ドリヴァー、P.レーンフーツ、K.ファン・ステンホーフェンの4人によって結成されてリコーダー4重奏団です。1981年のブルージュ国際古楽コンクールで、スティービー・ワンダーの曲をリコーダー・アンサンブルで演奏して優勝し、国際的な評価を獲得しました。CDも、1986年のデビュー盤である『リコーダーの神技』以来、オワゾリール、デッカ、チェンネルクラシックスなどからリリースされています。 今回のプログラムは、フーガの発祥から開花をたどるというもので、昨年来日したときのもの(私はNHKの衛星放送で見ました)と同じでしたが、若干曲目に変更がありました。昨年の放送では四角い箱形のリコーダー(?)が現代曲で使われていて、それがとても印象に残っていたのですが、今回の現代曲クースマンの『ジョギングする人』は普通のリコーダーが使われていて、ちょっと残念な気もしました。 ある程度テレビで予習していたとはいえ、様々な音域の様々な大きさや形、色のリコーダを何本も駆使して、それらを曲ごとにメンバーが取り替えつつ、音域の固定化もほとんどなく、高音から低音まで場所を移動しならが演奏する様子というのは、本当にエキサイティングな見物でした。とにかく凄い、というのが全般的な印象でした。 1曲目と2曲目は続けて演奏されましたが、大バスを主として低音のリコーダーだけで演奏されたひなびた旋律は、耳に心地よく響きました。前半は比較的低めの音域の曲が多くて、響きの厚さが際立っていたように思います。パッヘルベルの『カノン』もヴィヴァルディの協奏曲も、音色の違いからなにか別の曲のように聴こえる時もありましたが、最初からリコーダ・アンサンブル用の曲だったようにしっくりとしていました。 後半で一番拍手が大きかったのは、ディック・クースマンの『ジョギングをする人々』だったと思います。ジャズのテイストを効かせた中の、ジョギングする人の呼吸音を模したような、吹き込みによるリコーダーの音がコミカルで印象的な曲でした。彼らのために書かれた現代曲ばかりというプログラムも、CDだけではなく、実演でも聴いてみたいと思いました。 後半のプログラムの大部分はバッハでしたが、どれも楽しい編曲になっていました。技巧的にはずいぶん難しいと思うのですが、そんなことは全然感じさせない自然な演奏で、本当に素晴らしかったと思います。聴いていると自然とリズムを取ってしまうほどにリズミカルなバッハでした。 とにかく、ほとんど同じ力量の4人のアンサンブルというのは、圧倒的な迫力がありました。おまけに4人とも驚異的な肺活量で、ロングトーンでも音が下がらないのがすごかったです。服装だけでなく演奏でも4人の個性が十分に主張され、それが互いの音を支え合っている、まさにアンサンブルのお手本のように感じられました。 アンコールは3曲で、高階哲夫作曲『時計台の鐘』、パウル・レーンフーツ編曲『「エリーゼのために」のタンゴ』、『シャドー・オブ・ユア・スマイル(確か原曲はボサノバだったと思うのですが……ポップスだったでしょうか?)』が演奏されました。こういう曲でも、アンサンブルの素晴らしさはまったく変わりませんでした。
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