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1607年の春、マントヴァ公ゴンガーザ家で上演されたモンテヴェルディの最初のオペラ《オルフェオ》は、バロック期の幕開けを告げるものでした。
その規模の大きさと密度の高さは、近代オペラの基礎を確立するものであり、《オルフェオ》以後、オペラはバロック期から現代に至るまで、最も重要な音楽形式のひとつとして豊かに展開して行きます。
結婚を祝うオルフェオらのもとに、花嫁であるエウリディチェの死を告げる使者が駆け込んでくる場面の心理描写の巧みさや、エウリディチェを求めて冥府に下るオルフェオの嘆きの歌のなど、モンテヴェルディの音楽が持つ感情表現の巧みさと劇性は、それまでの音楽には存在しないものでした。
モンテヴェルディ以前にもオペラは作曲されましたが、充分な音楽性をそなえたオペラは《オルフェオ》が最初であり、近代オペラはモンテヴェルディの音楽書法を踏襲しながら発展していくことになったのです。
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