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14世紀末のヨーロッパはペストの大流行や教皇のアビニョン補囚、西欧教会の大分列(シスマ)などが起こり、一種の危機的状況に陥っていました。
その混乱する世間に背を向けるように、南仏を中心とする各国の宮廷で発達していった複雑怪奇なリズムを持った音楽を「アルス・スブティリオール(より繊細な技法)」と呼んでいます。
20世紀以前では最も複雑なリズムと言われ、聴いていると現代音楽と錯覚しそうになることすらありまが、何はともあれ、一度はまるとなかなか抜け出せない迷路のような魅力を持った音楽です。
この音楽の魅力を初めて明らかにしてくれたのは、1972年に録音されたマンロウ指揮の《宮廷の愛 vol.2(14世紀後半の前衛)[EMI TOCE-11025]》だと思います。それ以後、特に80年代後半からは若い演奏家を中心に、特色のある演奏が多数録音されて来ています。
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