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12世紀前後に南フランスのプロヴァンスを中心に、南フランスではトルバドゥール、北フランスではトルヴェールと呼ばれる恋愛歌人による世俗歌曲が繁栄しました。
主として騎士ないしは貴族階級の詩人音楽家であった彼らの第1テーマは「至純の愛」または「宮廷風恋愛」と呼ばれるもので、理想化された貴婦人(主に既婚)に愛を捧げる騎士というシチュエイションで、様式化された「愛」を歌い上げています。
古楽の中では古くから人気のあるレパートリーなのですが、トルバドゥールの起源がよくわからないために演奏スタイルも実に様々です。
諸説の中で有力なものにアラブ起源説があるので、初期の録音はアラブ・アンダルシア的な雰囲気を強調したものが多く、70年代の演奏の主流は笛や太鼓の伴奏が鳴り響くような、東洋色の濃い音づくりをしているものがほとんどです。
それに比べると、最近の録音はハープのみの伴奏だったり、場合によっては無伴奏で、歌詞をじっくりと聴かせようとする録音が主流になっています。
どの録音を選んでも、あまりハズレはありません。それぞれに趣がある美しい演奏が多いので、あとは好みによって選んでいけば良いのではないでしょうか。
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