青春18きっぷの旅 in 四国

 

これはkimが青春18きっぷで四国を旅行した時の壮絶な記録である。

プロローグー動機ー

 旅を敢行した年から遡ること二年。kimが大学一年の時、いきなり青春18きっぷを使った旅に憧れる。どこまでも乗り放題、降り放題。旅先で降りる場所を決められる。そんなところに気持ちが惹かれた。

実際に行こう!と思わせたのは過去何回か青春18きっぷのポスターのモデルになっている愛媛県の下灘という駅だった。この、駅から海が見える素晴らしい駅にぜひ行ってみたい。そう強く思い、四国へ行くことを決めた。時期は行動しやすい夏がいいだろう。

一人旅がいい。誰かと一緒に行こうなんてことは少しも考えなかった。友達がいないわけではない。しかし、この旅行は言わば、自分のどうしても譲れない部分なのである。自分の動きたいように動く。それに一人の方が体験したことから学べることは圧倒的に多いというのが自分の考えである。

しかし、その年の夏はバイトに明け暮れて、旅行に行く暇はほとんど無かった。その次の年はバイトはしていなかったのだが、自動車学校に通い、しかも資金を用意することができなく、仕方なく諦めた。

翌年、大学三年の夏。資金もまあそれなりにあり、暇のあった9月上旬に決行するに至る。

期間

2004年9月3日〜9月10日

当初の予定

 東北からムーンライト東京に乗車(一泊)→翌朝東京→夜まで乗って岡山で一泊→翌日高松でうどん食う→高知でライトアップされた高知城を見る(一泊)→翌日下灘駅からの夕日を見る→松山で一泊→翌日できたら道後温泉に入る→神戸で日ハム対オリックス戦を見る(一泊)→翌日大垣でムーンライトながら乗車(一泊)→翌日東京へ。これはおおまかな予定であり、途中の駅でいきなり降りたりする。日ハム対オリックス戦などは、直前になって付け足した予定である。

一日目ー尻の痛みと東海道ー

ムーンライト東京・夜の旅立ち

 一日目といっても二日間に亘るが、出発するのは夜23時ごろ。家でのんびりしすぎたせいで直前になって慌てて準備し、急ぎ気味に家を出た。

夜行快速に乗るのは初めてであり、やや緊張しながら乗る。普通の列車と違って、年齢不詳な人や、素性の読めないような怪しげな乗客が多い。(もしかして俺もその一人?)列車が動き出す。真っ暗な窓からの景色を見て、これからの旅に思いを馳せる。夜に出発する旅もまたいい。

ここでblogへの投稿を携帯から初めて行う。旅行中は携帯は電源を切るという人もいるだろうが、自分にとってこの旅行は特に日常生活からの逃避や忘却などという意識は無く、携帯があっても旅行は十分に楽しめる。そうこうしているうちに、眠くなってきたので荷物をひざの上に乗せたまま目をつぶった。

1時頃、目が覚めると列車は止まっている。おそらく黒磯辺りだろうか。そのまま気にせずに寝た。しかし朦朧とした意識の中で、列車がずっと止まっていることははっきりとわかった。時計を見るとさっきから二時間近くこのままではないか。こんなことをしているならさっさと出発して少しでも早く東京に着けよ、などと思いつつ寝ようとした。

しかし、ここで重大な問題が表れた。ケツが痛い!席は他人と向かい合わせのシートのため、足が伸ばせずにずっと同じ姿勢で寝なければならない。これは最後まで俺を苦しめた。仕方ないのでケツの下に手をやりながら寝た。

寝たり起きたりを繰り返しつつ、列車は舞浜駅へ。ここの横にはディズニーランドがある。俺は行ったことが無いが、無駄に広いななどと思って横目で見つつ、東京駅へと着いた。

東海道中

 窓口で、えきねっとで先に予約していた帰りのムーンライトながらの指定席券を買い、小田原行きの快速に乗り込んだ。ここからまた夜の8時頃まで電車に乗りっぱなしである。小田原近辺まで来てやっと遠くまで来たなと実感できた。車窓から見える海で泳ぎてえ・・・しかし静岡の辺りではもう爆睡。東海道本線は以前、乗ったことがあるせいか車窓を楽しもうとかそんな気は起きなかった。

昼食のために豊橋で少しの間下車した。駅構内の立ち食いそば屋に入る。東北にはあまり無いきしめんを頼んだ。しかも山掛け。

山かけきしめん とろろはパックに入ってるものを開けただけ。西日本の味付けかと思いきや意外にしょっぱい。味は特別うまいというわけではなかった。

大あんまき駅構内で大あんまきという物が一つ150円で売っていたので買ってみた。妙にもっちりした皮の中にあんこが入っている。甘ったるいけどそれなりにうまい。

さあここからは本当に乗り換え以外ノンストップ。尻の痛みもピーク。それでも沢木耕太郎の『深夜特急』を読みながら電車で過ごす。香港の廟街というところは人の熱気で溢れていて、その熱気に魅かれて沢木は香港に長く居てしまったという。自分もこれからそのような場所に出会えたらいい。

ふと、滋賀の辺りの車窓の景色を見て思った。いい場所だ。特別何があるわけではなく、田んぼや民家ばかりだが、妙にほっとする風景だ。地元とはまた違う故郷を思わせる。ここに生まれてみても良かった・・・と少しくだらないことを思いながら、Max130km/hの新快速列車は京都、大阪と過ぎていく。

神戸。初めて来た。(と言っても通過)阪神大震災から9年にして初めて俺はこの地に来たのだな。姫路で乗り換えた頃にはもう真っ暗。寝たりボーっとしたまま岡山に着いた。約21時間に亘る乗車に俺は耐えたのだ!その頃はなぜか尻の痛みは無かったがさっさと宿泊地に行きたい気分だった。

岡山市内散策

しかしせっかく岡山に来たので夜の観光。街中はわりと都会な感じ。ただ、DQNが多い・・・。岡山城に行ってみる。ライトアップされた姿が実に美しい!

岡山城しかも城の前にある公園みたいなのもすごくいい雰囲気。更にすぐそばには後楽園もある。夜でなければ行きたかった。俺の住む街にもこんなところが欲しい・・・

その日はアーケード街にあるマンガ喫茶に泊まる。事前に調べておいて良かった。とりあえず無事に1日目終了。

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