12月のイチゴ
2009年

8.去年の今頃なら
人波をかき分けて

二人で探し歩いた



白い大きなクリスマスツリー

『しんしん』  by 北川悠仁



街にジングルベルが流れ出す頃

ふと顔を上げると
どこもかしこも
まばゆいばかりのイルミネーション。

そうか
もうそんな季節になっていたんだ。

あれからもう
一年も経っていたんだ。



そう去年なら
当日を待ちきれなくて
何度も手を繋いで
光の中を君と歩いた。


そうして見つけた
小さなキャンドルたちと
僕たちの心の中に
光を一つずつともしながら


君と過ごした
最初のクリスマス。

君と過ごした
最後のクリスマス。



二度とともすことのないだろう
その光が
ぼんやりとかすんで
目の前を覆ってゆく。


雪か。
光か。
まぼろしか。


時よ


永遠に戻らない時よ


せめてほんの少し
今だけは
思い出の中に閉じ込めさせておくれ。

 12.少しずつ街の風も
たくなってきたから

風邪をひきやすい

あなたの事が

気になります

『いつか』  by 北川悠仁


春の桃
夏の青
秋の橙
冬の白

季節の色は
思い出とリンクする。


徐々に肌を覆いつくす
冷気とともに
風景の色彩が
温もりをなくし始める頃

まるでモノクロ映画の
ワンシーンを映し出すかように
よみがえる

あの日の僕ら。


かじかむ指
白い息
染まる頬
いとしき君


手を伸ばしても
もう届かない。


ふいに引き戻される現実に
思わず立ち尽くし
空を仰ぐ。


距離という
絶対的かつ残酷な存在が
僕らを阻み
未来を拒んでも

いつか
いつか

君が突風に吹き飛ばされそうな時は
その時は

何があっても駆けつけるから

その想いを胸に抱いて
僕は生き続ける。

たとえもう二度と逢うことはなくても
そうしてずっと
君は僕の心の中で
生き続けているから。

18.さよなら

もう
新しい明日へ歩き出した

ありがとう

さあ

振り返らずに行けばいい


『桜木町』  by 北川悠仁

24.遠い空の下で
もしも君が独りでも

君にあげられるものは
何もないんだよ

この手には



でも
この唄は僕から心を込めた

君への
君達への

贈り物

『クリスマスの約束』  by ゆずおだ


たとえばカタチある物ならば

ひとりならひとつ
ふたりならふたつ
おおぜいならたくさんの

なにかを用意しなくちゃならない。



けれどもカタチのない唄ならば

声の届く限り

ひとりでも
ふたりでも

電波を介すれば
それこそ無限に

贈ることができるんだ。


目に見えないココロも
後に残らないコトバも

唄ならば

メロディとともに

伝え続けることができる。



きっときっと届く

それを信じて唄うよ

夜をこえて

メリークリスマス



 


30.嗚々 今年も
慌しい一年が終わりを告げて

白いため息が
星の無い空へ
消えてゆく




『心のままに』  by 北川悠仁
※一部年末Ver.に勝手に変更

 

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