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住まい選びでCGMの存在感が高まる

インターネット情報の主導権が企業から個人・消費者へと交代する流れにあって、CGMといわれる消費者が生成していくメディアの存在感が住まい選びの分野でも急速に高まっている。不動産を購入するという経験は多くの人にとって一生に数回あるかないかのことだが、インターネットの普及によって、不動産を購入する意思決定のプロセスが大きく変化してきたためである。

 CGMとはConsumer Generated Mediaの略で、ブログやネット掲示板、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの口コミ情報が集約されて構成されるサイトを指す。ひと昔前までは、膨大な物件情報を新聞や雑誌あるいはチラシなどから探し出していたが、今では検索エンジンを用いて手軽に自分の要望に沿った物件を探し出すことも可能になっている。

 検索エンジンを使った物件検索は確かに手軽だが、不動産業者がホームページなどで提供する情報は都合の悪いマイナス情報はあまり出されていないと受け止めている消費者も少なくないようだ。例えば、物件表示にしても最寄り駅から徒歩で10分と書いてあるだけで、駅までの道のりにものすごい坂道があるとか、あるいは車の往来も多いとか、こうした詳細情報はほとんど書かれていない。その際に消費者が重要な情報源として積極的に活用しているのがブログやネット掲示板などのCGMである。自分と属性や価値観が似ている人の意見を見て、絞り込んだ物件に対する自分の評価や判断などが正しいかどうかを確認しているわけだ。

 口コミ情報は素人の色がついていない情報だけに企業情報とは異なった信頼性があり、有益な情報を入手できるが、その半面、匿名ゆえに無責任な書き込みや中傷も少なくない。さすがに根も葉もない情報には利用者自身が警戒感を持っており、以前のように掲示板の書き込みに翻弄(ほんろう)させられるということは少なくなったようだ。

 リクルート住宅総研が国内最大のマンション情報掲示板「マンションコミュニティ」(運営・ミクル)に書き込まれた内容を実際に数えて分析した調査だと、物件や販売会社に対する批判的な情報もあったが、むしろ、こうした否定的な意見より「中立」もしくは「肯定的」な意見の方が上回っていることが分かった。この調査は今年の2〜3月に更新があった約23万件の書き込みの中から5000件をランダムに抽出し調べたものだが、消費者も3〜4年前の状況とは異なって、事実無根の中傷をした掲示板の書き込みには簡単に翻弄されなくなってきたことが見て取れる。

 CGMはこれからの不動産の購買層である若年層ほど利用しており、こうした流れは今後も加速することになるだろう。また、企業にとっても個人のブログやネット掲示板などの情報は、消費者の本音を探り、商品やブランドがどのように評価されているかを調査・分析する上で重要な情報源となっており、ますますCGMに注目せざるを得なくなってきたといえそうだ。

2007年09月14日 asahi.com

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