花火大会に向かう電車の中で一年前のことを思い出していた。 昨年の7/20、炎天下の山下埠頭で撮影した日を境に夏の顔に変わっていた。
それに引き換え今年はまだ梅雨が明けず、直近の2回は雨に見舞われている。 観覧客の立場で感じる以上に、主催者ならびに花火業者サイドからみれば残念な思いであろう。
自然現象には勝てないとは分かっていながらも、精魂込めて作り上げた花火が雲の中で開花し、星の欠片も見えないとなれば、さぞかし悔しいことだろうと慮るのである。
今回はなんとか雨とは縁が切れるかと思いながら布田会場で撮影場所を探す。 風は川崎側からだがほとんど吹いていない。 途中で常連さん達と挨拶を交わすが、この時に初めて名前と顔が一致した方もあり、多くの出会いに感謝し幸せな気持ちになる。
混雑を避けて落ち着いた場所は、10号の筒から500m程離れた川の中央寄りであった。 刻々と打ち上げ開始時間に近づくが、視界の範囲にはカメラマンがぽつんと一人きりであった。 ただし、決して立ち入り禁止区域ではなかったことを付け加えておこう。
初めて来た場所のために、多摩川会場との位置関係を正確に把握出来なかったが、山勘が的中して良い場所に納まったと思っている。
打ち上げは青・紅・緑牡丹のスターマインから始まり、単発速射、またスターマインと繰り返し、お目当てのハナビリュージョン! そのどれもが綺麗だった。
打ち上げテンポに合わせてリズミカルにレリーズしていくので、フィルムの消費が思ったよりも早い。 尺玉100連発では煙の掃けが悪く、決してクリアではなかったが、ほぼ全体像は見ることが出来た。 そして銀冠のフィナーレまでの70分間は自分だけの世界に浸っていた。
さて、帰り道は混雑している中ノ島には向かわずに、登戸まで2.5Kmの楽しい散歩だ。
しかし、重い機材と暑さのせいか、途中で頭痛に襲われた!
カメラはMamiya645 Pro、レンズは45mm及び55〜110mmズームを使用。