「目障りだ…」 驚いた顔で俺を見るアイツ… 笑えてくるぜ…どうしてアイツにはこの顔を見せてしまったんだろう… いままで火原にすら見せたことのない顔を…耳にいや心に残るアイツの音。 耳障り?いや何かが違う。心地いいんだ…でも腹が立つ。 何があっても一生懸命で挫けることを知らない…あきらめを知らない… 音楽をあきらめ、家の言いなりにしかなれない俺。 あきらめるしか無いんだと心に言い聞かせて、自分の心に鍵を掛けて仮面をかぶる… 「柚木先輩、私がんばろうと思うんです」笑いながら俺に答えた。 あれだけやさしく辞退しろと言ってきたのに。どうしてがんばるなどと言えるのか。 …お前みたいなやつはいじめたくなる… そう思った途端顔を出したもう一つの顔。 学園内はもちろん、家や友達、火原にすら見せたことのない顔が…どうしたんだ俺は。 いつもならどんなことがあってもこの顔は出さなかったのに。 アイツならこんな俺を見ても、受け入れてくれるとでも思ったのか? すべて受け入れてくれるとでも思ったのか?自分の心に問い掛ける… ふと耳を傾けると微かに聞こえたヴァイオリン…心の奥にあるアイツの音。 「ふーん、面白い」そういうことか
俺はアイツのことが好きらしい。 でもこのことは他のやつにも、ましてやお前にも気付かせない。 その代わり、この顔はお前にしか見せない。 意地悪するのもやさしくするのも俺だけだからな。 俺も幼稚だな。好きな相手を困らせて、自分の方ばかり向くように仕向けて。 意地悪することで振り向いてくれないかもしれないのに… でも俺はこんなやり方しか知らないんだ。 好きになった相手を繋ぎ止めるすべを知らないんだ… こんな自分が俺の中に居るなんて情けないけどな。 でもアイツには知ってもらいたい。知っていてもらいたい…
これが人を好きになるということなのか? 自分のすべてを曝け出して…心を見せる。 厄介なものだ。自分のペースを崩される。 心に灯った熱い感情がこうも俺を狂わすとはな… 覚悟しろよ。俺はもうお前を手放したりしない。すべて俺のモノだからな! …お前はどうやっていじめられたい?
ブラック柚木〜!間違いなく柚木の心の中はこんな感じでしょうね(^-^) ブラックなんだけど、実はブラックなだけじゃないというか??(なんだそりゃ) さて、どうやっていじめられようかな〜(笑)
by.ちょま

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