ひょんな事からコンクールに参加する事になって、知り合った彼女。
いつからだろう… 彼女の弾く音楽が気になり始めたのは。
おれの弾く音楽とは違う、もの悲しい音楽を弾く彼女。
「彼女の弾く音楽を理解したい」
おれの中でうまれた強い想い。
そしていつの間にかおれの心をしめていった彼女。
コンクールも終わり、そんな彼女の笑顔がおれの隣にある事が日常になった幸せな日々。


12月も半ばを過ぎて、街はクリスマスモード。
今日も駅で彼女と別れたあと、道すがら考える。
付きあって初めてのクリスマス。
女の子と付きあうなんて初めてで、一体何をプレゼントしていいかなんて
とんと浮かばないけれど…。
「やっぱここは兄貴に相談するしかないのかな…」
相談したらしたで、彼女の事を問い詰められたり、
アドバイス料なんて言ってパシリにされるのは目にみえてるけどさ。
でもさ、初めてのクリスマス。何か彼女にプレゼントしたいんだ。

散々迷ってようやく手に入れた、彼女へのプレゼント。
シンプルなデザインだけど、真ん中に青い石のついたシルバーのリング。
「う〜ん、気にいってくれるかな…?」
そんな店に入るなんて初めてだったから、
すごく照れくさかったけど、これを受け取ったときの
きみの笑顔を思い浮かべて選んでみたんだよ。

「でもさ、どうやって渡そう…」
う〜ん、放課後?
それとも彼女と初めてデートしたあの喫茶店?
そんな風に考えながら、いつもの様に購買でカツサンドを買って、
くじ引きで当たったクリスマスツリーのストラップ。
すごくちっちゃいのに、ちゃんと天辺に星までついててさ。
「これ、彼女にあげたら喜んでくれるかな?」
ふっと思いついたら、エントランスの真ん中に見知った姿を見つける。
忍び足で近寄って、驚いてる彼女にクリスマスツリーのストラップをプレゼント。
「うわっ、こんなものでも喜んでくれるなんてさ、ほんときみって…」
いきおいで放課後に会う約束をしてしまったけど。
でもさ、ほんとだよ。
ちゃんと本物のクリスマスプレゼントは用意してるんだよ。

うん、この調子ならわたせるよね、きみへのプレゼント。
普通科校舎へとつづく廊下に向かっていく彼女の後姿。
なんかさ、つい気になって振り返ってしまう。
きみの足取りが嬉しそうに見えるのは、おれの気のせいなんかじゃないよね?

「さてっと。おれも午後の授業の用意しなきゃ」
彼女を見送って教室に向かう。
無意識にポケットの中の小箱に指がのびる。
「きみは気に入ってくれるかな?見てびっくりする?」
「おれさ、きみの笑顔が大好きなんだ」
彼女の笑顔を思い浮かべて、プレゼントの小箱にそっと唇をよせる。

『きみが 大好きだよ……』
ああ、なんか放課後が待ち遠しいや。






雅さんより、火原っちのクリスマス創作をいただきました!有り難うございます☆
フェスタ7での森田さんのとある演出(!?)を思い浮かべて創作されたそうです♪
その時の火原っちの心情を書きたかったそうです!(^-^)プレゼントにKISS…ですvv
あれやこれや考えてる火原っちが可愛いですよね(*^^*)放課後が楽しみですね☆

                                      by.ちょま





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