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医薬品ドリンク剤はどれほど効くか?

短時間で栄養補給ができるという名目で、企業戦士の必需品のようにコマーシャルされるドリンク剤。
コンビニでも多数売られている。最近では、商品名やビンの形まで似せた「子供用健康ドリンク」まで登場し、塾の行き帰りに、ジュース感覚で飲みほす姿も見受けられる。ところで、ドリンク剤とは一体どんな成分の飲みものなのだろうか。
ドリンク剤は大まかに2種類に分けられる。食品として扱われる「健康ドリンク」と、医薬品として扱われる「ドリンク剤」。
食品として扱われる健康ドリンクは、ビタミンC などの栄養素を含んではいるが、清涼飲料水に分類され、コンビニや自動販売機で買うことができる。子供用の健康ドリンクなどはこの類になる。
これに対して、医薬品として扱われるドリンク剤は、滋養強壮などの効能が明記してあり、薬局・薬店でしか購入できない。この医薬品ドリンク剤にもたくさんの種類があり、ビタミンB群やAなどを配合した「ビタミン系」と、漢方生薬などを配合した「生薬系」に分けることができる。
では、これら医薬品として扱われているドリンク剤にはどれほどの効果があるのだろう?
ある動物実験によれば、ネズミに医薬品ドリンク剤を与え、熱した鉄板の上に乗せたところ、水しか飲んでいないネズミに比べてジャンプの回数がかなり多かったという結果が出ている。
しかし、こういった効果はまだ人間の体では実証されていない。確かに、各種ビタミンや、疲労回復を促進するタウリンなどの成分が含まれてはいるが、それを服用することでいっきに元気になるといった効果を期待するのは難しい。
また、値段が高いからといって強い効き目があるとも限らない。一般的に、ビタミン系より、生薬系のドリンク剤のほうが高額とされているが、ターゲットとなる購入者のニーズによって価格が決められている要素もある。
生薬系ドリンク剤の場合は、配合されている生薬の種類と量によって値段が高くなる。人によっては、気軽に飲むのを控えたほうがいい場合もある。
例えば、ドリンク剤には糖質が多く含まれているため、ダイエット中の人や、カロリー制限を心掛けている糖尿病の人などには向かない。生薬人参など、高血圧の人が服用するとかえって害になるものもあるので注意が必要。
また、ドリンク剤には決まってビタミンB2 やビタミンCが含まれているが、それらは子供の栄養所要量1日分を越えており、不足がちなカルシウムや鉄分が含まれていない場合が多いというのも要注意点。
妊娠している女性も気をつけたほうがいいだろう。基本的には、かぜ薬のような薬物とは違うので、副作用などは少ないが、用途や用量しだいでは害になることもある。配合してある栄養素の安定性にも不安がある。医師や薬剤師に相談したほうがいい。
現在、六百種類を優に越える数のドリンク剤が発売されている。働く女性専用の、冷え症・肩凝り解消ドリンク剤や、妊娠・授乳期などの栄養補給を目的にしたものなどもみかける。それに加え、二日酔いの防止、目の疲れを癒すドリンク剤など、症状別に効果を期待できる商品も増えてきている。
何はともあれ、ドリンク剤は、何らかの理由で消耗している人、あるいは普通の食事をとることができない事情のある人が一時的に利用すべき補助的なものと考え、あまり頼りすぎないほうが良さそう。また、先日の事件にもあったがカフェインの摂りすぎにもなるので注意したい。

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