ときどき、思う。 これは統べて幻で、いつかきみが消えてしまうんじゃないかって 月の光に照らされる、反った白い喉。 「はぁ、ぁあ…めぐ…」 「ん、…ユーキ」 顔の脇についた腕にぎゅっと食い込んでくる手をそっと握り、大丈夫、と声をかけると、苦笑いを返された。 きみの統べてが、きれいだと思う。 なにもかも、統べて。 だからかな。どこか哀しいんだ。 「あっ、はぁ…いくっ…」 「ん、俺も…っ」 「ぁあ…ッ‥」息をする細い肩。 汗ばんだ白い首筋。 通った鼻筋にかかる、少し長めな柔らかい前髪。 「‥恵?」 脳に響く、きみの声。 「めぐみ、」 細い人差し指がのびてきて、俺のくちびるをなぞった。 「夢から覚めるのは、まだ早いよ。」 ああ きみも同じだったんだね、 だからもう少しきみと二人で、この儚い夢想の中、漂っていようと思うんだ おわり